*一度twitterで呟いた内容をまとめたものです。読みやすさを考慮して編集を入れていますが、大体の本文はオリジナルのままになっています。
**内容に関連があるものをつなげておりますので、時系列はバラバラです。
Table of Contents
神話/伝承絡みの戯言
【后土って女神ですけどね】
土性で土地・陰陽と生育を司る墓所の守り神「后土」って、ニトっぽい。
【カラスは霊鳥】
太陽と鴉の関係を調べてみました。太陽と関係のある鴉は八咫烏、三足烏、金烏、アポロンのカラス…等々たくさん。鴉は太陽≒炎属性…? だから炎の女神の象徴に? あ、炎の女神ってベルカのことです。詳しくはこちら。
古来、カラスは霊魂を運ぶ霊鳥とされていた。「烏鳴きが悪いと人が死ぬ」という伝承があり、カラスが騒いだり異様な声で鳴くとその近所に死人があると信じられた。また、柿を収穫する時、翌年カラスが柿の木に宿る霊魂を連れて帰ってくると考えられ、カラスのために最後の実を残す風習があった。
カラス_伝承・俗信 – Wikipedia
へぇ、柿に。
【プレイヤー操作不死はソウルとして死者を喰いますよね】
ケルト事典の一項に「ボドヴ / Bodb(バドヴ / Barb)」というのがあった。戦いの鬼神(デーモン)の名前である。彼女はカラスの姿で現れ、武者たちに戦いをけしかける。そして戦死者の死骸に小躍りして喜ぶらしい。
多分カラスが遺体を啄む様子からそう物語られたんだろう。ベルカ自身は死骸食べるのかな。
【豊穣を与える大地母神は奔放でなくちゃ困る】
グウィネヴィアはイシュタル/アフロディーテ系女神に思えるけど、豊穣(=多産)の女神って点を考えるならイザリスもその系列だよなあ、などと考える立春の頃。
【緑の騎士はトロルのようにでっかいらしい】
『サー・ガウェインと緑の騎士』に出てくる緑の騎士が持つ戦斧がなんかこう、どっかで見たような気がするのはなぜだろう。狩人が持つような、ヨームが持ってたような殺意の高っけぇアレ。
それはとてつもなく大きく、みにくく、だれが見ても恐ろしい武器だった。刃だけでも、一エルの物差しほどの長さがあった。(1エル=約114cm)
サー・ガウェインと緑の騎士 トールキンのアーサー王物語 新装版
分類不能の戯言
【歴史改竄の臭いがする】
ふと気付いたけど竜殴りフレンズ4人組の名前が一応出揃ってた。関連が全く見えないけど。
グウィン:祝福された白(彼を祝福したのは誰?)
ニト:輝き(黒いんだけど?)
シース:深い水溜り(湖も含む。そういや古竜の時代に水はあったのか?)
イザリス:灰の娼婦(パートナーは誰?)
【人間の平穏は求道にて涅槃を得ることに有り、かもしれない】
「呪いと日本人」読了。日本文化を読み解く上でもフロムゲーを楽しむ上でも有意義な本だった。内部のケガレを何かに押し付けて外部に捨てる「祓い」と、心の内にある苦しさを罵詈雑言とかで自分の外側に吐き捨てる「呪い」は確かに大差ない。根本である呪い心をそも減らせ、と言うブッダは正しいなあ。
「人を憎んだり、妬んだりすることは、人を好きになったり、愛したりするのと同様に、人間を人間たらしめている属性のひとつといっていい。」なんて一文はフロム脳にはよく刺さった。呪い心とはまさに仏教で言うところの渇愛、執着であるのかもしれない。ブッダ曰くそれが苦しみの原因なんだけど。
【王の英訳は通常はkingだよなあ】
ダークソウルで疑問なのが、なんで「薪の王」の英訳がLord of Cinderなのかという点。なんでKingじゃないんだろう。純粋に分からない。意味があるんだろうか。フロムは意味無く言葉を使わないからな……(疑心暗鬼)
追記
「kingは領土の所有者、lordは命令、支配する者、という意味あい」とフォロワーさんに教えて頂いた。確かに薪の王として処されたグウィンはもはや領土を持っていなかったろう。だからkingではない。
だとしても「cinder 燃え殻, 灰」なんかを支配して何になるんだか。
【人間性と石油は、可燃性の暗色の液体って辺りが似てる】
Lord of Cinder、消し炭の支配者。領土は持たないが炭(火の燃料)を支配している存在、ということ? 使い古し感満載の炭だけど。火には手を加えられないから燃料の支配者 with 大量の燃料を火に突っ込んでるのが火継ぎシステム? うーむ。
Lord of Cinderたちは、火をまとってるけど火の支配者ではない? むしろ燃料、可燃物質の支配者? うーむ。可燃物質、すなわち人間性 or 暗い魂の支配者がLord of Cinderなのか? うーむ。
【そもそも人間性が「可燃性の液体」なので扱いが難しい】
人類史において「火の獲得」は飛び抜けた重要事だけど、初期段階では人は野火とかの自然発生した火を薪で持ち運べるだけだった(大躍進に違いはないが)。人類が技術によって火を熾せるようになる「火の制御」はその後。ダクソ世界で火熾しを成した者はいるんだろうか。イザリスは挑戦したっぽいけど。
薪の王たちは「薪, 燃え殻 cinder」なので、既にある火を受け入れ持ち運ぶ能力はあれど、自己発火はできないのではないかなあ。でも同時に可燃性物質であるのは確かだから、薪と薪を摩擦すれば着火するかもしれない。まあ、生首をそんな風に扱うのは気が引けるが。
地面に王の薪を置いて、王の薪を両手に持って火打ち石みたいに打ち合わせて、その火花を地面の生首に振り掛ければ、あるいは火熾こしできるのかも? 炭にそんな強度ないか。着火前の薪の王たちの身体使ってなら錐揉み式発火試せないかな。ダメだ水分ある。じゃあ王のソウルを結晶化させて火打ち石に……。
なんかシースの発想に近づいてきた気がする。
【私の代わりに誰ぞ読んではくれまいか】
占星術と錬金術と魔術という繋がりから、カバラの知識も要るのかもと思ってカバラ本をAmazonしたが、本格的過ぎて信仰に影響しそうで怖く、ほとんど読めていない(当方、ガチめのカトリック)。ちなみにそのカバラ本は「図説カバラ世界入門」。
【発音を登録して下さっているネイティブスピーカーの方々に感謝を、そしていいねを】
「音は世界を越えて伝わる」「よって音は異なる世界を繋げる媒体である」みたいな印象がダークソウル内の音にはある。私が最近ハマっている和名・漢名・英名の発音比較もまた、『音』によって『違う世界』を繋げる遊びと言えなくもないのかもしれないなあ。
【認識されない事象は存在しない、というのが認識論的世界観】
ダクソ世界と認識論の関係についてぼんやり考える大寒の夜更け。誰にも認識されずに倒れた木の、倒れたという事象は存在するのか。物理的には(古竜的には)間違いなく存在する事象であるが、認識論的には存在しない。
神々、ソウル、火は物理の存在なのか認識の存在なのか。認識されない神は存在し得るのか。認識されれば物理的には存在しなくても生ある一個体として成立するのだろうか。その最期を語られない神に死に得るのだろうか。最期を語られた神は死ぬのだろうか。神は死んだらどうなるのだろうか。死んで蘇ったと語られれば死んでいた神は蘇るのだろうか。
【どんな事実も誰かの主観に則って物語られる】
神話って「偉業を成した人」と「その偉業を物語化する人」と「偉業の物語を知る人」がいて成立するものなのかもなあ。焼きごて教の興隆をしたためて思ったことなのだけど。
( ゚Д゚)ψ🔥ヤキゴテバンザイ!
↑観測
焼きごての神のたまはく、ヤキゴテバンザイ…φ(.. )
↑知る
ヤキゴテバンザイ!٩(ˊᗜˋ*)وヤキゴテカッコイイ!
上から史実、編纂者、受け取り手、と言うことができそう。
ダクソの奇跡は「物語を再現する」ものだと思うんだけど、「物語」である以上どこかに編纂者がいる気がしてならない。編纂者が司馬遷レベルに史実に忠実ならいいんだけど、そうでないなら奇跡物語の史実性が疑わしくなっちゃうんだよなあ……。
ただ情報そのものとも言えるソウルが遣り取りされてる世界なので、純度100%の嘘を貫き通すのは難しそう。根拠となり得る情報を持ったソウルを隠し通せば可能かもしれないけど。99%の真実の中に1%の嘘を混ぜるのが上手な嘘の吐き方とどこかで聞いたので、奇跡物語の構成はそんな感じかもしれない。
【多量の情報を仕込むためにずらしている?】
DS2の言語ズレには慣れているんだけど、ここもなの?と思った。アン・ディール撃破後の台詞の一部が和英で違う。気軽に情報を2倍にしないで欲しい。
🇯🇵「だが因果は…」
🇬🇧「But the question remains… / だが疑問が残る…」
日本語音声は思わせ振り、英語音声はいかにも学者然。面白いな。
【どうあれほの温かくしょっぱいのだろう】
エスト瓶の中身は尿の味。尿、人間の体外に排出される体液。ならばエストの中身を「涙味」と表現してもいいのかもしれない。『涙は死者のために、それ以上に生者のために』。エストを煽る元気があるならまだ”生きている”と定義できる? 涙の神クァト。尿も涙も元は血液。血液の神クァト?
情報元
ファーナムシリーズ – ダークソウル3一次情報wiki
法汉铠甲_黑暗之魂3防具 – VG百科
后土 – Wikipedia
八咫烏 – Wikipedia
三足烏 – Wikipedia
金烏 – Wikipedia
カラス – Wikipedia
Gawain – Wiktionary
gwalch – Wiktionary
Dark Souls 2: Aldia Boss Fight and Ending (4K 60fps) – YouTube
ケルト事典/ベルンハルト・マイヤー/著 鶴岡真弓/監修 平島直一郎/訳 本・コミック : オンライン書店e-hon
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